さくら薬局を辞めたい！おすすめの転職先や失敗しない転職方法

「さくら薬局で働いているけど、やばいという噂もあるし辞めたい。どうしたらいいの？」

さくら薬局は2022年の売上高が業界3位の大手調剤チェーンですが、経営不信の噂や人員不足により転職を悩む方も増えています。

「やばいと噂のさくら薬局を辞めたいけれど、どうやって転職したらいいか分からない。」このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は『さくら薬局はやばいのか、おすすめの転職先や転職方法』についてお話していきます。

さらに転職エージェントを活用する方法やおすすめの転職エージェントも紹介しているので、さくら薬局を辞めようか迷っている方はぜひ参考にしてください！

さくら薬局を辞めたい！さくら薬局がやばいという噂は本当？

「さくら薬局はやばい」という噂を聞いたら、辞めたくなるのは仕方のないことです。

ここからはさくら薬局がやばいという噂について、以下を説明します。

• 経営が不安定
• 調剤報酬請求の不正疑惑があった
• 人手不足が目立つ
• 店舗数が多いため異動が頻繁
• 人間関係が良くない店舗がある
• さくら薬局の給与や福利厚生面
• さくら薬局勤務者のリアルな評判や口コミ

まずは、さくら薬局の現状を正しく理解することが大切です。

というわけで、順番に見ていきましょう！

さくら薬局は経営面で不安な点が多いという意見あり

現在のさくら薬局は投資ファンド傘下にあり、経営立て直しの最中です。

最初に、さくら薬局の経営が悪化した流れを簡単に説明します。

1. 業務拡大のM＆Aのため、銀行から多額の資金を借り入れていた
2. 借入金の返済が膨らんでいたところに、コロナ禍が直撃した
3. 処方箋枚数減少により事業収入が減少し、資金繰りが悪化した

さくら薬局は2022年2月に事業再生のADR（裁判外紛争解決手続き）を申請し、経営状態の悪化が明らかになりました。

その後、経営陣が持っていた全ての株式を投資ファンドである日本産業推進機構（NSSK）に譲り渡し、現在も倒産せずに処方箋調剤業務は継続しています。

しかし、2023年3月に株主が日本産業推進機構（NSSK）から「日本産業推進機構（NSSK）が設立した会社」に変更されるなど、経営の不安定さは続いているのが現状です。

やばい部分①経営が不安定

先ほど説明した通り、さくら薬局の経営は依然として不安定な状態。

経営が不安定な企業に勤めるのは不安が大きいですよね。

経営が不安定な企業には、以下のようなリスクがあります。

• リストラ
• 給料の減額
• 福利厚生の改悪
• ノルマの増加
• サービス残業の増加

経営が不安定になると、従業員の待遇は悪化するのが当たり前。

いつ給料カットやリストラが行われても、おかしくありません。

さくら薬局にお勤めの方は、「店舗の業務は続いているし、経営悪化は上層部だけの問題」と考えずに、経営悪化を自分ごととしてとらえることをおすすめします。

やばい部分②調剤報酬請求の不正疑惑があった

調剤報酬請求の不正疑惑も、さくら薬局がやばいと言われる理由の1つです。

2023年現在の調剤報酬制度では、調剤基本料は同一グループの処方せん受付回数・店舗数によって変化するため、大規模チェーンは不利になります。

そんな中、さくら薬局は調剤報酬請求の仕組みを巧妙に利用し、実際は支配下にある調剤チェーンをグループから外し、高い調剤基本料で請求したのです。

この調剤報酬の不正疑惑は2022年10月に東洋経済より報道されましたが、さくら薬局から公式なアナウンスは発表されませんでした。

公的なペナルティが課されたわけではありませんが、この不正疑惑により「この会社、やばいんじゃないかな。辞めようかな」と社員が思うのは仕方ないと言えるでしょう。

やばい部分③人手不足が目立つ

さくら薬局は人手不足が目立ち、残業やヘルプが多い傾向があります。

各大手調剤チェーンのホームページより調査した、1店舗当たりの薬剤師数の比較表は以下の通りです。

（アイン薬局は調剤薬局の店舗数で計算）

さくら薬局は、他の大手調剤チェーンより1店舗当たりの薬剤師数が少ないことが分かります。

もちろんこの調査結果は1店舗当たりの処方箋枚数・処方単価を考慮していないため、実際の忙しさとは多少の違いはあるでしょう。

しかし、社員の口コミと合わせて考えると人手が十分でないことは明らかです。

慢性的な人手不足により、さくら薬局では以下の現象が起きています。

• 毎日の業務が非常に忙しい
• 休みが取れない
• 退職者の人員補充がない
• ヘルプや残業が増える
• 経験が不十分なのに1人薬剤師になる

店舗数が増えればそれだけ薬剤師の人数が必要になります。

M＆Aで増えた店舗の場合、以前働いていた薬剤師は待遇悪化を嫌い、合併前に辞めてしまうこともしばしば。

結果として、システム導入や人員補充のために他店舗からの継続的なヘルプが必要になります。

また、先ほど説明した経営悪化により、さくら薬局に見切りをつける薬剤師もいます。

このままでは「元からの人手不足→経営悪化により人材が流出→さらに忙しくなり退職者が続出」という悪循環に陥る可能性も否定できないでしょう。

やばい部分④店舗数が多いため異動が頻繁

M＆Aで店舗を急激に増やした結果、さくら薬局では頻繁な異動が発生しています。

全国規模のチェーンなので、全国総合コースの場合とんでもない遠隔地に飛ばされることも。

一度地方に飛ばされるとなかなか都市部に戻れない方も珍しくありません。

また、異動による人の出入りが多いと、異動する本人だけでなく他のスタッフも業務が滞ったり忙しくなったりします。

「異動により新しい風が吹き込み、キャリアやスキルも伸ばせる」という人は良いですが、「いつもバタバタしていて忙しい」と感じる人が多いのも事実です。

やばい部分⑤人間関係が良くない店舗がある

さくら薬局には人間関係の良くない店舗も存在し、「この人間関係はやばい」と思う方もいます。

薬剤師の退職原因で「人間関係」は上位に入ります。

薬剤師は狭い調剤室の中で働くため、合わない人がいると逃げ場がありません。

一度人間関係がこじれたら、職場環境は最悪です。

人間関係の悪い店舗があるのはさくら薬局だけではありませんが、一度生じると非常にやっかいな問題であるのは間違いないでしょう。

さくら薬局の給与や福利厚生面は？

2023年7月現在、さくら薬局に中途で入った場合の給与や福利厚生は以下の通りです。

（データ出典：さくら薬局　中途採用募集要項）

中途の場合、給料は今までのスキルや経験(保有資格や管理薬剤師経験など)によって大きく異なるため、253,000円〜というあいまいな表現となります。

しかし、福利厚生にがん保険や死亡・高度障害補償、エクシブの利用権などが含まれているのはさすが大手。

中小チェーンでここまで充実した福利厚生がある会社はほとんどありません。

さくら薬局の気になる点もたくさんあるでしょうが、良い面もたくさんあります。

さくら薬局のよい部分もしっかりと理解して、冷静な判断を心がけましょう。

さくら薬局に勤務している薬剤師のリアルな評判や口コミ

ここからは、さくら薬局に勤務している薬剤師のリアルな評判や口コミをご紹介します。

具体的には、以下のような口コミがあげられます。

『自分のエリアでは、有休が基本的に必要最低限の5日間しか取れない。薬剤師が人手不足だからか有休は基本的に年間で5日間しか取れないことが不満です。』

『薬剤師の人数設定が他の会社より1名少ない。勤務薬剤師→薬局長までは普通に働けるが、管理職になると残業がつかないことをいいことに無理な仕事量を押し付けられる。』

『店舗間の移動が多く、落ち着いて勉強や経験を積む事が出来ない。給与面でも応援が多くなると残業もなくなり、大きく減給となる。』

『いきなりマネージャーから経営上の利益減となったため人件費削減が必要で次年度の契約はしないと宣言されてしまった。』

これらの口コミは、全て企業口コミサイトOpenworkに投稿されたリアルな体験談です。

人手不足による忙しさ、異動の多さなどに不満を抱く社員も多いことが分かります。

経営難による影響で退職する社員も出ており、今後のさくら薬局の先行きはまだ分からないのが現状といえるでしょう。

さくら薬局を辞めた場合おすすめの転職先は？

さくら薬局を辞めた場合、年収の高い大手調剤薬局や他の業種への転職がおすすめです。

そこで、ここからは以下についてお話していきます。

• 年収の高い大手調剤薬局
• 調剤薬局以外の勤務先

長く働くには、自分が安心して働ける職場を探すことが大切です。

というわけで、詳しく見ていきましょう！

年収の高い大手調剤薬局ランキング

さくら薬局からの転職は、年収の高い大手調剤チェーンがおすすめです。

年収の高さなら、中小の調剤薬局チェーンの方が高いかもしれません。

しかし、中小薬局は大手チェーンほど調剤機材や福利厚生に力を入れない傾向があります。

特に重量点検システムや投薬台のカメラなどが整備されているさくら薬局からの転職の場合、監査システムが貧弱な中小薬局に転職すると業務の安全性に不安を覚える可能性が高いです。

その点、年収の高い大手チェーンならシステムの違いはあっても、過誤防止のシステムがしっかりと整っており、安心して調剤業務を行えます。

大手調剤チェーンの年収ランキング上位5社は、以下の通りです。

（データ出典：薬キャリ職場ナビ）

大手調剤チェーンは、調剤機材だけでなく専門薬剤師・認定薬剤師などの資格取得補助、充実した時短制度などの福利厚生も整っています。

各調剤チェーンの特徴をよく見極め、自分に合った転職先を検討しましょう。

調剤薬局以外の勤務先も視野に入れると良い

転職を考える際は調剤薬局だけでなく、他の業種・勤務先に目を向けてみましょう。

令和2年の薬剤師統計によると、薬局で働く薬剤師は全体の58.7％。

半数近くの薬剤師が薬局以外の場所で活躍しているんです。

薬剤師の経験や薬剤師免許が活かせる、調剤薬局以外の職場は以下の通りです。

• 病院・診療所
• 製薬会社（MR・研究開発・品質管理）
• 医薬品卸（MS・管理薬剤師）
• 治験関連業務(CRC・CRA)
• 公務員(保健所・麻薬取締官)

どの仕事も、今までの経験を活かしながら新しい仕事にチャレンジできます。

最先端の医療を学びたいなら病院、昇給や待遇などの安定を求めるなら公務員、異業種で自分の力を試したいなら一般企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

さくら薬局から転職したい！失敗しない転職方法とは？

さくら薬局からの転職を決めたなら、うまく転職する方法が気になりますよね。

ここからは、転職活動を成功させるために以下のコツをご紹介します。

• 1人で転職活動しない
• 必ず薬剤師専門の転職エージェントを活用する

このコツを実践すれば、転職活動を有利かつ効率的に進められます。

というわけで、1つずつ見ていきましょう！

1人で転職活動しない

転職活動を1人で行ってはいけません。

特に初めての転職の場合、1人で悩んでも良い結論を出すことは難しいです。

自分の考えを整理し、信頼できる人に今後の方向性に関するアドバイスを求めましょう。

相談相手におすすめな人、おすすめしない人は以下の通りです。

転職相談に一番おすすめな相手は、プロの視点から客観的なアドバイスができる転職エージェントです。

エージェントに相談するのは気が進まない場合は、以前同じ職場で働いており、すでに転職した人もよいでしょう。

親しい身内や同僚・上司への相談はあまりおすすめしません。

特に同僚や上司は、転職のうわさが社内で広まるリスクを考える必要があります。

転職のうわさが広まると日常業務の妨げになる可能性もあるため、相談相手は口の堅い中立な立場の人を選びましょう。

必ず薬剤師専門の転職エージェントを活用する

転職エージェントはたくさんありますが、薬剤師の場合「薬剤師専門の転職エージェント」を必ず活用しましょう。

転職エージェントは広い業界を得意とする「総合型転職エージェント」と、特定の職種に特化した「特化型転職エージェント」の2種類です。

一般企業の転職では、広い知見を持つ総合型転職エージェントが有利ですが、薬剤師は医療職なので転職状況が異なります。

転職を成功させるには、転職エージェントの知識やアドバイス、業界へのコネクションを最大限に活用する必要があります。

細やかな転職サポートを受けるためには、必ず相談相手に「薬剤師専門の転職エージェント」を選択しましょう。

薬剤師専門の転職エージェントとは？活用するメリットを解説

「薬剤師専門の転職エージェント」といわれても、何のことか良く分からない方も多いことでしょう。

ここからは、薬剤師専門の転職エージェントについて以下を説明します。

• 薬剤師専門の転職エージェントとは
• 薬剤師専門の転職エージェントを活用するメリット
• 薬剤師専門の転職エージェントの効果的な活用方法
• おすすめの転職エージェント

どの転職エージェントを選ぶかで、転職の満足度は大きく変化します。

というわけで、詳しく見ていきましょう！

薬剤師専門の転職エージェントとは

薬剤師専門の転職エージェントとは、転職希望者と企業を繋ぎ、転職を支援するサービスです。

普通の転職サイトを利用する場合、転職先への応募や交渉は全て自分で行わなければなりません。

しかし、転職エージェントは応募や交渉を全て引き受けてくれるため、転職者は応募書類の作成や現職の引き継ぎに専念できます。

転職エージェントを利用する流れは、以下の通りです。

1. 転職エージェントに登録する
2. 担当者と面談し、自分の希望を伝える
3. 希望条件に合った求人の紹介を受ける
4. 希望する職場を決定し、年収交渉や細かな求人内容の詳細を確認してもらう
5. 必要に応じて応募書類の添削や面接対策を受ける
6. 担当者を通して応募書類を送り、面接日程の調整をしてもらう
7. 内定が決まったら、入社日を調整してもらう

転職エージェントは転職先から報酬を受け取るので、転職者がお金を払う必要はなく、全てのサービスを無料で利用できます。

相談だけでも受け付けてくれるので、気になる転職エージェントにまず登録してみましょう。

薬剤師専門の転職エージェントを活用するメリット

薬剤師専門の転職エージェントを活用すると、以下のメリットがあります。

• キャリア・転職相談だけでも受け付けてくれる
• 自分の希望条件に合った求人を探してくれる
• 求人票に載ってない細かな内部事情も調べてくれる
• 履歴書などの応募書類の添削や面接対策をしてくれる
• 年収や待遇などを交渉してくれる

薬剤師専門の転職エージェントは、転職するかを迷っている人にプロの視点から客観的なアドバイスができます。

また、自分では調べきれない細かな部分の情報収集や、年収交渉などもお手の物。

エージェントを利用すれば、忙しい毎日の中でも効率的な転職活動が可能です。

先ほど説明したように全てのサービスは無料で利用できるため、転職エージェントをぜひ活用してみてください。

薬剤師専門の転職エージェントの効果的な活用方法

初めての転職の場合、転職エージェントの活用方法を知らないのは当たり前。

せっかくの転職エージェントは、上手に活用すべきです。

以下のコツを実行し、薬剤師転職エージェントをより効果的に活用しましょう。

• 転職エージェントは2、3社登録する
• 相談内容や登録内容に嘘をついたり見栄を張ったりしない
• 転職エージェントからの連絡は無視せずにきちんと返信する
• 転職エージェントに言われたことを鵜吞みにせず、自分の頭で考える

各転職エージェントには特徴があるため、転職者との相性が存在します。

そのため、2.3社に登録して自分に合うサービスを探してみましょう。

まれに転職をせかすエージェントもいるため、合わないと思った時は他の転職エージェントに切り替えれば大丈夫。

しかし、転職エージェントがどんなにたくさんの求人を紹介しても、自分が納得できる結果にならなければ意味がありません。

転職エージェントのアドバイスをもとに自分の頭で考え、最後は自分で決断するのを忘れないでください。

おすすめの転職エージェント

さくら薬局を辞めたい人におすすめの転職エージェントは、以下の3社です。

• 薬キャリ
• マイナビ薬剤師
• ヤクマッチ

3社とも調剤薬局の事情に精通した、実績ある転職エージェントです。

薬剤師が増えたことや事務員へのピッキング容認などにより、これからは薬剤師の転職が厳しくなると言われています。

良い転職先はすぐに埋まってしまうため、早めの行動が肝心です。

また、さくら薬局の退職者がどんどん増えると日々の業務がさらに忙しくなり、転職を考える余裕も無くなるかもしれません。

そうなる前に、ぜひ一度転職エージェントに登録し、現在の転職状況や自分の市場価値を確認してみましょう。

まとめ

今回は『さくら薬局はやばいのか、おすすめの転職先や転職方法』についてお話ししました。

まずはさくら薬局がやばいと言われる噂について、以下をご紹介しました。

• 経営が不安定
• 調剤報酬請求の不正疑惑があった
• 人手不足が目立つ
• 店舗数が多いため異動が頻繁
• 人間関係が良くない店舗がある
• さくら薬局の給与や福利厚生面
• さくら薬局に勤務している薬剤師のリアルな評判や口コミ

経営面の不安や人手不足に不満を持ち、「さくら薬局を辞めたい」と思う方は珍しくありません。

現在の状況を正しく理解し、このままさくら薬局にいていいのかをよく考えましょう。

さくら薬局を辞めた場合のおすすめ転職先は、以下の職場がおすすめです。

• 年収の高い大手調剤薬局
• 調剤薬局以外の勤務先

さくら薬局以外にも良い職場はたくさんあるため、いろいろと調べてみてください。

さくら薬局からの転職を決めたら、以下の方法を実行しましょう。

• 1人で転職活動しない
• 必ず薬剤師専門の転職エージェントを活用する

転職に関するアドバイスは、プロの視点から客観的なアドバイスができる薬剤師専門の転職エージェントがおすすめです。

最後に薬剤師専門の転職エージェントについて、以下の内容をご紹介しました。

• 薬剤師専門の転職エージェントとは
• 薬剤師専門の転職エージェントを活用するメリット
• 薬剤師専門の転職エージェントの効果的な活用方法
• おすすめの転職エージェント

さくら薬局はまだ経営再建の途中にあり、今後の薬剤師の待遇は不透明です。

もしさくら薬局を辞めるなら、今回ご紹介した内容を参考にぜひいい転職先を見つけてください！