うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

「うつ病は上司に言うべきなのかな? 会社への報告義務があるのか、上司が原因の時にどうすればいいのかについて知りたい! 」

 

長い間つらい会社員生活を送っていると「うつ病」を発症してしまうことがあります。

うつ病になると仕事を続けるのが難しくなってしまうものの、きちんと上司に言うべきか悩ましいところですよね。

 

  • うつ病になったことを上司や会社へ報告する義務があるのか?
  • うつ病になったことを上司に言ったほうがいいケースとは?
  • 逆にうつ病を伝えないほうがいいケースはあるのか?

 

など、うつ病になったときの報告義務について知りたいことも多いはずです。

そういうわけで今回は、『うつ病は上司に言うべきか』というテーマを中心にお話ししていきます。

 

うつ病の原因が上司にある場合の対処法についてもご紹介するので、参考にしてみてください!

 

結論!うつ病になっても上司への報告義務はない!

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

うつ病になってしまった場合、絶対に上司へ報告しなければならないのでしょうか?

結論からいうと、あなたがうつ病になったとしても、わざわざ上司へ報告する義務はありません。

 

だから、あなたが言いたくなければ上司に言わなくてもいいんですね。

ただし、仕事を満足にこなせなかったり頻繁に休んでしまったりなど、うつ病になると仕事に支障をきたすことも多いのです。

 

こうした場合、上司に今の状況を伝えた方が働きやすくなる可能性もあります。

うつ病に理解のある上司や理解しようとしてくれる上司なら、仕事の量を調整するなど負担を減らしてくれるでしょう。

 

ゆっくり休養できるように配慮してくれるかもしれません。

そこで今回は、うつ病になったことを上司に言った方がいい・言うべきでないケースについてそれぞれ取り上げました。

 

うつ病になったことを言うべきかどうかで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!

 

うつ病になっても上司に報告する理由はない!

うつ病になったことを上司に言った方がいいケース

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

うつ病になったとしても、上司へ報告しなければならないという決まりはありません。

ですが、特定のケースに限って言えば、上司へ報告しておくと後々自分が楽になる可能性もあるんですね。

 

とはいえ、どんなケースで報告すべきなのか自分で判断するのは難しいはずですよね。

そういうわけでここからは、うつ病になったことを上司に言った方がいいケースとして、以下の4つの事例をご紹介していきます!

 

  • うつ病になったことでできない仕事が増えた場合
  • 上司に伝えることで配置や仕事量が変えられる場合
  • 頻繁に休むことを誤解されたくない・罪悪感を覚える場合
  • 思いやり・理解を示してくれる上司の場合

 

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

 

うつ病になったことでできない仕事が増えた場合

 

上司に言ったほうがいいケースとしては、うつ病になったことでできない仕事が増えた場合が挙げられます。

うつ病になると、これまでやっていた仕事を満足にこなせなくなりがちです。

 

つまり実際に仕事へ影響するので、職場の理解を得るため・サポートを依頼するためにうつ病になったことを伝えるのは有効でしょう。

そもそも仕事のパフォーマンスが落ちれば、あなたの異変に気づく人も出てくるはずです。

 

ただ、うつ病かどうかわからないままだと「最近サボり気味では」など、あらぬ誤解を受けてしまうかもしれません。

そう考えると、自分から早めにうつ病であることを打ち明けた方が、働く上でのメリットが大きくなると考えられます。

 

あなたの状況を知っていれば仕事のカバーがしやすくなるので、会社にとってもありがたいでしょう!

 

うつ病になってできない仕事が増えてしまったら、上司に言う方がよい

 

上司に伝えることで配置や仕事量が変えられる場合

 

うつ病になると、今まで通り仕事をこなすのが難しくなることが多いものです。

したがって、上司に伝えることで配置や仕事量が変えられるなら、うつ病になったこと打ち明けてみてもいいでしょう。

 

配置や仕事量を変えられるケースとしては、たとえば以下のようなものが挙げられます。

 

  • あなたの上司に現場を変える権限がある
  • 上司経由で権限のある人に話を通せる

 

逆に言うと、これ以外の場合では、うつ病になったことを打ち明けても労働環境を変えるのは難しいでしょう。

根本的な解決を望むなら、上司に現場を変える権限があるかどうかチェックしておくのがおすすめです!

 

上司に伝えることで配置転換や仕事量の調整ができるならうつ病であることを伝えるべき!

 

頻繁に休むことを誤解されたくない・罪悪感を覚える場合

 

頻繁に休むことを誤解されたくない・罪悪感を覚える場合は、うつ病になったことを上司に言った方がいいでしょう。

なぜなら、言わないと余計なストレスを感じてしまい、かえって悪影響が出るからです。

 

うつ病になると精神が不安定になりがちですから、どうしても仕事を休む頻度が高くなる傾向があります。

なので誰にも言わない場合、誤解で周りに悪い印象を与えてしまう恐れがあるでしょう。

 

「やる気がないの?」「休んでばっかりでこちらに負担がかかる」など噂されるかもしれません。

また、たとえ誤解する人が一人もいなくても、人によっては休むたびに自分が罪悪感を覚えてしまうこともあるはず。

 

そうなるとせっかく休んでも、休んだ気になりませんよね。

このような状況にストレスを感じてしまうなら、早めに上司に伝えてみるのも手です。

 

うつ病自体のつらさは改善しなくても心がすっきりするので、メンタルの悪化を防ぐのには役立つでしょう!

 

うつ病で頻繁に休むことを誤解されたくない場合や罪悪感を覚える場合は伝えるほうがよい!

 

思いやり・理解を示してくれる上司の場合

 

思いやり・理解を示してくれそうな上司の場合、うつ病になったことを言ってみるのもいいでしょう。

なぜなら、あなたが働きやすくなるように配慮してくれるケースがあるからなんです。

 

普段から些細なことでも相談に乗ってくれたりあなたを守ってくれたりする上司なら、労働環境を整えてもらえる可能性があります。

たとえば、うつ病の原因となった人や業務を遠ざけたり、仕事を手伝ってくれたりなどするでしょう。

 

このように、信頼できる上司に相談することで、自分にとって働きやすい状況が生まれることがあるんです。

ちなみに、より働きやすい環境を整えたいなら自分から「今こんな状況で、こうしてほしい」と言い出せるとベスト。

 

精神的に余裕があれば、上司への相談前に伝えたいことを整理しておくとよいでしょう!

 

うつ病に対して思いやりや理解がある上司なら伝えたほうがよい!

 

うつ病になっても上司に言うべきではないケース

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

仕事をこなせなかったり頻繁に休んだりするケースなど、上司にうつ病を伝えると状況が良くなるケースは存在します。

ですが、逆にうつ病になっても上司に言わない方がいいケースもあるので要注意です。

 

というわけでここでは、うつ病になっても上司に言うべきではないケースとして、以下の3つをご紹介していきます!

 

  • 希望しない配置替えをされる・自分に不利に働く可能性がある場合
  • うつ病になった直接的な原因がその上司にある場合
  • うつ病等のメンタル不調の理解がない上司・会社の場合

 

希望しない配置替えをされる・自分に不利に働く可能性がある場合

 

うつ病を伝えると、職場によっては希望しない配置換えをされたり、自分に不利に働いたりしてしまうケースもあります。

このようなリスクがある場合、上司に言うべきではないでしょう。

 

たとえば、上司に考える余裕がなかったりうつ病の原因を勘違いされたりすると、希望しない配置替えが行われてしまうはずです。

また、上司のうつ病への理解が不足していると、自分に不利に働くこともあります。

 

なぜなら、うつ病になったことを勝手に他人に伝えたり飲みに誘ったりなど、効果がない・逆効果な対処法を実行してしまうからなんですね。

このようなリスクが少あるなら、たとえ上司がいい人でも相談すべきではありません。

 

うつ病になったことを打ち明けるかどうかは、上司の性格やほかの同僚への接し方を把握してから検討するのがおすすめです!

 

自分に不利になる恐れがある場合はうつ病になったことを打ち明けない方がよい

 

うつ病になった直接的な原因がその上司にある場合

 

直接的な原因がその上司にある場合、うつ病になったことを相手に言うべきではないでしょう。

なぜなら、うつ病になったことを言っても状況が改善する可能性は低いだけでなくさらに状況が悪化する恐れがあります。

 

仮に上司が意図的にあなたを追い込んでいたとしたら、「やめてほしい」と伝えられても反省する気はないでしょう。

また、無自覚であなたにきつくあたっていた場合も、すぐに改善するのは難しいはず。

 

むしろ「この程度でへこたれているようでは、仕事を任せられない」など見当違いなことを考えてしまうかもしれません。

このように、うつ病になった原因が上司にあるなら、あなたのつらさを訴えても状況がよくなる可能性は低いのです。

 

それに、そんな上司に声をかけるのは勇気がいりますから、つらい思いをしてしまいます。

したがって、このようなケースでは上司にうつ病になったことを打ち明けるより、ほかの対策を考えるべきでしょう。

 

うつ病になった原因が上司にある場合の対策については後述するので、こちらもぜひ参考にしてみてください!

 

うつ病になった原因が上司にある場合は、打ち明けず他の対策を検討する

 

うつ病等のメンタル不調の理解がない上司・会社の場合

 

メンタル不調の理解がない上司・会社の場合、うつ病になったことを言うべきではないと考えられます。

上司がメンタル不調について理解がない場合、そもそもうつ病であることを受け入れてもらえない厄介なケースがあるんです。

 

とくに体育会系の上司や、古い価値観を持っている上司にはその傾向があります。

こうした上司の場合、うつ病になったことを伝えると、以下のように自分の価値観をあなたに押し付けてくる可能性があるんです。

 

  • うつ病になったこと→心が弱い、だらしない
  • 仕事がきついと感じていること→そんなの当たり前、自分(○○さん)はもっと大変なのに頑張っている

 

「根性が足りない、気合が足りないからだ」など、うつ病にはまったく関係のないことを言い出すかもしれません。

本当につらくて相談したとき、このような考えからくる心無い言葉を投げかけられたら耐えられないですよね。

 

しかし残念ながら、うつ病について理解がないだけでなく本気で「根性や気合で乗り切れる」と考えている人がいます。

説得しても、古い価値観にがんじがらめになっている人の考えは変えらえません。

 

自分が余計なダメージを負うだけなので、うつ病になったことは言うべきでないでしょう!

 

うつ病などのメンタル不調の理解がない上司・会社の場合には言わない方が良い

 

上司が原因でうつ病・メンタル不調になったらどうすべき?

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

うつ病・メンタル不調になってしまうケースでは、直接的な原因が上司にある可能性も考えられます。

その場合、残念ながら上司にあなたの不調を伝えても状況は改善しないでしょう。

 

そう聞くと、実際のところ上司が原因でうつ病・メンタル不調になったらどうすればいいのか気になりますよね。

というわけでここからは、具体的な対処法として以下の3つをご紹介していきます!

 

  • さらに上の上司や人事に相談して配置を変えてもらう
  • ストレス下から離れるために休職・退職を検討する
  • 明らかなパワハラやいじめがある場合は第三者機関に相談する

 

上司に悩まされている人は、ぜひ参考にしてみてください。

さらに上の上司や人事に相談して配置を変えてもらう

 

上司が原因でうつ病・メンタル不調になったら、さらに上の上司や人事に直接相談して配置を変えてもらうのが効果的です。

こうした人事権を確実に持っている人に相談すれば、実際に配置替えが行われる可能性が高くなります。

 

その結果上司から離れられれば、今より圧倒的に働きやすくなるでしょう。

また、パワハラやいじめなどの問題がある場合、上司を違う部署へ異動してもらえるケースも考えられます。

 

さらに、この方法であれば上司と直接話さなくていいというメリットもあるんです。

自分を追い詰めた怖い上司と関わらなくて済むため、うつ病について相談するハードルが少しは下がるでしょう。

 

成功すれば現状を大きく改善できる方法なので、困っているならぜひ試してみてください!

 

ストレスの元から離れるために休職・退職を検討する

 

ストレスの元、つまり上司から離れるために求職・退職を検討するのも手といえます。

うつ病の原因となった上司を遠ざけるだけなら、配置換えも非常に効果的です。

 

しかし、同じ会社で働く限り接触するリスクがあるので、上司に会わないかびくびくして気が休まらない人もいるでしょう。

直接文句を言ってくる上司や「あいつは逃げた」など悪い噂を流すような上司もいるかもしれません。

 

ですが、休職・退職すれば、完全に上司がいない状況を実現できます。

配置換えよりも徹底的に接触を避けられるので、穏やかな心で過ごせる可能性が高くなるでしょう。

 

また、仕事をしなくてよくなるため、今後のことを落ち着いて考える時間もできるはず。

つらい状況を今すぐ改善したいなら、休職・退職はおすすめの対処法と考えられます!

 

退職代行に頼めば、会社に行かずに辞めることも可能です。

 

明らかなパワハラやいじめがある場合は第三者機関に相談する

 

明らかなパワハラやいじめがある場合、上司の問題行動について第三者機関に相談するのも効果的な対処法です。

相談先の第三者機関としては、たとえば労働局や労働基準監督署などが挙げられます。

 

うつ病になって休職・退職を選んだ場合、上司のパワハラやいじめに対しては泣き寝入りせざるを得ないケースもあるでしょう。

自分の心を守れるとはいえ、なんだか悔しい気持ちもありますよね。

 

一方、上司が不適切な行為・違法行為をしたことを第三者機関に認めてもらえれば、本人に対してしっかり処分が下るはず。

なので明らかに上司に非があるなら、実際に相談してみるのもおすすめです!

 

証拠になるように上司との会話は録音しておく、言われたことを日記に書いておくなどは証拠になります。

いじめやパワハラがある場合は、第三者も納得するように記録をとっておきましょう。

 

まとめ

うつ病は上司に言うべきか?会社への報告義務や上司が原因の時は?

 

今回は、『うつ病は上司に言うべきか』というテーマについて詳しく掘り下げました。

結論からいうと、うつ病になったとしても上司に報告する義務はありません。

 

したがって、上司に言った方がプラスになる場合のみ伝え、逆にマイナスになる場合は黙っておくことをおすすめします。

具体的にいうと、上司に言った方がいい・言うべきではないケースの例は以下の通りです。

 

うつ病になってしまって上司に伝えるかどうかで悩んでいる人は、どちらに当てはまるか確認してみてください。

 

うつ病になったことを上司に言った方がいいケース
  • うつ病になったことでできない仕事が増えた場合
  • 上司に伝えることで配置や仕事量が変えられる場合
  • 頻繁に休むことを誤解されたくない・罪悪感を覚える場合
  • 思いやり・理解を示してくれる上司の場合

 

うつ病になっても上司に言うべきではないケース

  • 希望しない配置替えをされる・自分に不利に働く可能性がある場合
  • うつ病になった直接的な原因がその上司にある場合
  • うつ病等のメンタル不調の理解がない上司・会社の場合

 

ちなみに今回は、上司が原因でうつ病・メンタル不調になったらどうするべきかについても詳しくお話ししました。

 

上司が原因でうつ病・メンタル不調になった場合

  • さらに上の上司や人事に相談して配置を変えてもらう
  • ストレス下から離れるために休職・退職を検討する
  • 明らかなパワハラやいじめがある場合は第三者機関に相談する

 

上司のせいでうつ病・メンタル不調になってしまった人は、こちらもぜひ参考にしてみてください!

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